スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベートーヴェン ピアノソナタ第28番イ長調作品101

gilels.jpg今日はベートーヴェンのピアノソナタです。ベートーヴェンの後期のピアノソナタのなかで良く聴くのは28番と30番になります。29番と32番は聴くときには一種の覚悟が要るし、30番と32番に挟まれた31番はなぜか取り出す機会が少ない。まあ、さんざん聴いてきたということもあるのですが、最近では28番か30番の、どちらかということになっています。で、今日は28番のほうを。
この曲の素晴らしさを文字で現すには私では到底無理なので吉田秀和氏の文章を引用させていただきます。

夢見るような開始、あの暖かくて、深い緑色のようなイ長調のなかでの目立たない柔らかさのなかで行われる展開のシンコペーションの魅力的な歩み。同じくシューマンを完全に先取りしているマーチが終わったあと、イ短調のアダージョ ーゆっくり憧れにみちてー の、まるで芳香が立ちのぼり、うす紫色のけむりとなってあたりに漂うような導入を経て、初めの開始がもどってくるときのやさしさと夢幻性。そのあとのアレグロのユーモア。

今日はギレリスの演奏。このCD、組み合わせが実にいいのです。27番、28番、30番、そして31番。非常に世評が高い演奏と、この組み合わせ、そして価格も安かったこともあって購入したCDでした。

さてギレリスのピアノですが以前モーツァルトのK281のソナタを取り上げた時に感じたことを、このベートーヴェンでも感じました。非常に入念で一音、一音を疎かにしない、寸分の隙もなく作りあげられた立派で格調高いベートーヴェン。外に向かっていくというより内向き、内省的なベートーヴェンという感じで、世評が高いのもうなずけるものでした。しかし、バリアを張って何人の立ち入りを許さないような怖い演奏。そして聴く人に緊張感を強いるこの演奏。たまに聴くにはいいかもしれませんが日常的に聴くには遠慮したくなるタイプ。この曲にはもっと内からわき上がってくる感情の発露みたいなもの、人間味が欲しいかなとも思いました。

録音はスピーカーの中央に程よい大きさでピアノが定位。少し古い録音ですがスケール感もあって特出したところもないかわりに特に欠点もないオーソドックスなピアノの録音とみました。 録音90点

エミール・ギレリス(ピアノ)
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

pigumoncocco

Author:pigumoncocco
月に数回ですが更新しようと再開しました

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カテゴリ
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。