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ドビュッシー 交響詩「海」

以前の記事で富田勲のシンセサイザーによるドビュッシーを取り上げました。
その時にドビュッシーは苦手で有名な「海」もその良さが分からない、そんなことを書きました。ところが今日はその「海」です。


mun2.jpg

ミュンシュによる話題盤です。このCD、特に「幻想交響曲」はあちこちのブログで取り上げられています。私もこれが目的で購入しました。これはもう評判通りの爆演で何も言うことはありません。普通はやりたくてもやらない、やれないことをやってしまったミュンシュ??
一度聴けば当分は聴かずに済む種の演奏です、私には。
それより面白かったのが「海」
ドビュッシーの音楽の特徴のひとつは音楽から音と響きの美しさ以外のものを取り去ったと言われています。その音楽は静的で、音楽が大きく高まっていっても高揚感のようなものがなくて、どうも馴染めないものがあります。聴いていて物足りなさを感じます。縦の精妙な響きには感心しても横の流れに乏しい、これが古典派からロマン派にいたる音楽との大きな違いで取っつきにくいのです。短い曲だとそれでもいいのですが少し長くなると。。。
ドビュッシー自身の言葉を借りるなら「響それ自体をたのしむのが、一般にフランス音楽を他と区別する特徴」なのだそうです。注意深く聴かないとなかなか聴き取れるものではありません。そこも辛いとこなのです。
さて、ミュンシュの演奏には従来から明快、明確な演奏だが線がきついといった評がみられますが、この演奏は多分その上をいくものなのかと思います。まあ、私はこの曲に関しては殆ど聴いていないのでわからないのですが。しかし、私のような初心者には実に明快、メリハリがついていて分かりやすいのです。なんか今までモヤモヤしていたものが晴れてきたような感じなのです。曖昧模糊としたところがこの曲の良さとしたら全く別なアプローチからなる演奏なのかもしれません。でもこれを聴いて「海」っていい曲だなと初めて思ったのも確かなんです。という訳で正当派の演奏とは違うのかもしれませんが私にとっては貴重な演奏でした。メリハリがあって曲の構造を必要以上にあからさまにしてくれた、そんな演奏と聴けました。

録音は1967年11月14日、シャンゼリゼ劇場でのライブ。
やや固めながら鮮明な音で高域がややきつく響く。左右の広がりは狭くスピーカーの中央に凝縮された感じでモノに近い音場。奥行きは深い方なのが救い。
なお「幻想交響曲」の録音を比較すると、音の鮮度と実在感なら本盤、音場感ならEMI盤でしょうか?演奏ともども評価が分かれそうです。88点
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NO TITLE

このCDの幻想交響曲は、私も気になっていました。しかし面白いですね。メインの幻想にではなく、海にご興味があったとは

この指揮者がドビュッシーを演奏したらどうなるんかなと、私も思います。ドビュッシーの音楽を感情移入して激しくやってもな~、なんて考えるんですけれど、どうやらこの演奏はそう単純なものではなさそうですね。

ミュンシュの、音楽を明快に描いていくという側面が、功を奏した例ですかね。

NO TITLE

バルビさん、おはようございます
このCDは「幻想交響曲」が目当てで購入しました
まあ、こちらは予想通りと言ってはなんですが
爆演でした。

「海」のほうは余り聴いていない曲なので
とっても新鮮に聞こえたので記事にしました。
たくさん聴いている方がどんな感想をお持ちなのか
知りたいところです
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月に数回ですが更新しようと再開しました

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