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ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58

kemp.jpg今日はベートーヴェンのピアノ協奏曲のなかでももっとも叙情的な性格も持った作品を。ベートーヴェンのピアノ協奏曲というとやはり「皇帝」から聴いてきましたが、最初にこの曲を聴いた時には最初の一音から魅了されました。静かなピアノのソロから始まるのが何とも印象的だったし、第2楽章もやはり最初の静かにそして力強く訴えてくるような弦楽合奏にはしびれてしまいました。「皇帝」が男性的ならこちらは女性的、「運命」や「皇帝」からワンステップ進んだ気分でこの曲ばかりを聴いていた時期もありました。
本日取り出したのはケンプによるものです。正直言ってケンプというピアニストはあまり聴いてきませんでした。同時代に並び称されたバックハウスばかり聴いていたものでケンプのほうまでは経済的にも回らなかったというのが正直なところでしたでした。
バックハウスの骨太な豪快なピアノに比べるとちょっと華奢な感じながら、艶のある高音、底光りするような低音。一つ一つの音が明快ながら乾いた感じにはならず、むしろ温かみといか人間味があるというか、独特の魅力があり、聴くうちにその音楽に引き込まれていくようなものに思えました。声高に自己主張するというよりも自分の思いを訥々と喋っていく、そんなベートーヴェンのようでバックハウスとは違う世界ですが、じんわりと心に染みこんでくるような演奏。ソナタなども聴いてみたくなる、そんな思いに駆られた演奏でした。
バックのライトナー指揮のベルリン・フィル、これもいいです。昔の、そう、男ベルリン・フィルの音です。ガッチリとしていながら、しなやかさもあって素晴らしいサポート振りに聴けました。
なおカデンツァはケンプ作。名人芸を披瀝するようなものではなくて、この曲の叙情性に相応しいゆったりとした歌にあふれたものでした。

録音は1962年。左右の広がりや奥行き感はふつう。レンジは広くはないし高域に歪みっぽさもあるのは録音年代からいたし方にないところ。しかし音に厚みがあって聴きやすく普通の音量で聴くには問題無いレベルと思えるものでした。 88点

フェルディナント・ライトナー指揮
ベルリン・フィルハーモニー
ウィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
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NO TITLE

こんばんは。

この4番も魅力的な曲ですね。私はバックハウス+イッセルシュテット盤しか所有していませんけれど。

実演では10年ほど前、群響公演で寺田悦子さんをソリストに、2度聴いていたことがノートに記されていました。良い曲なのに、あんまり覚えてないんです。←演奏者に失礼ですね。

ライトナーさんの名はそれほどメジャーではないようですが、最近ブルックナーのシンフォニーのCD、6番と9番を聴いて、これは凄い指揮者だなと感じ入りました。非常に豪壮な悠揚たる演奏に仕上がっています。素晴らしい。この伴奏も良さげですね。


毎回興味深い曲を紹介して下さって、ありがとうございます。

NO TITLE

こんばんは
先日、ザンデルリング&内田光子さんのCDを聴いて、再びベートーヴェンさまのピアノ協奏曲に心がときめいていました。心情的には皇帝よりこの4番の方が、聴いていて落ち着きます。

残念ながらご紹介のケンプ氏の演奏は、聴いたことがないのですが気になる存在です。若いときはバックハウス氏やホロヴィッツ氏の醍醐味のある演奏が好きでしたが、最近はさっぱり聴いてません。
それとライトナー氏のブル6は、いい演奏ですね。失礼しました。

NO TITLE

バルビさま、おはようございます。

私は実演で聴いたことがありません。
持病の関係で閉鎖された空間がダメなんです

ケンプは派手さがありません
良さがじわっとくるタイプですね

ライトナーのブルックナーは知りませんでした
でも、この伴奏を聴くと良さそうですね
ご紹介、ありがとうございました

NO TITLE

みー太さま、おはようございます。

内田/ザンデルリンクのものはずっっと
気にとめてはいるのですが
いまだ未聴です。聴いてみたいですね。

みー太さまもライトナーのブルックナーをご推薦ですか
これは聴いてみなきゃいけないようですね。

またお気に入りのCDを紹介してください
コメント、ありがとうございました

ケンプのベートーヴェン

こんにちは。
第4番は好きな曲なのでいろんなピアニストで聴いてます。もちろんバックハウスも良いのですが、アラウ、ケンプ、カッチェンが私の定番です。
ケンプは、バックハウスよりロマンティシズムが強く親密感もあって、昔は苦手でしたが、今は好きなピアニストの一人です。

ケンプは60年以降のステレオ録音がテクニックがしっかりして、滑らかなレガートと弱音の響きが綺麗ですね。ケンプのシューベルトやバッハは弱音の響きが多彩で特に美しいと思います。
第3番のコンチェルトの演奏も素晴らしく、ライトナーの指揮も冴えています。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲のカデンツァは、ケンプもバックハウスも自作ですので、それを聴き比べるのも楽しいところです。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集はケンプ独特の雰囲気やアーティキュレーションでクセはあると思いますが、聴いていていろいろ発見があります。バックハウスと違って、モノラルよりもステレオ録音の全集の方が良いと言う方が多いようです。

NO TITLE

yoshimiさま、こんばんは。

滑らかなレガートと弱音の響き
おっしゃる通りですね
そこから曰く言い難いロマンティックな音楽を
聴かせてくれますね。
私は素人なんですが
何となくわかるような気がします。
ピアノソナタも聴きたくなりました
また色々と教えてください

コメント、ありがとうございました。
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月に数回ですが更新しようと再開しました

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