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ベートーヴェン ピアノソナタ第23番ヘ短調作品57「熱情」

richter.jpgリヒテル(当時はリフテルだったような記憶ですが?)という名前を耳にしたのはカラヤンと競演したチャイコフスキーのピアノ協奏曲のLPが発売された時だったと思います。その演奏が音楽誌で賞賛されていて、あちこちでその名前が目に入ってきました。どこでも絶賛、それらの記事を読んですごく欲しかったのです。しかし当時はクライヴァーンのLPで聴いていて、まあ生徒の分際で同じ曲のLPを複数持つということは許される訳もなかったわけで諦めたのでした。それから暫く、数年たってからのある日、FM放送で耳にしたのが熱情ソナタの第3楽章。これには耳を奪われました。当時、今でもそうですが、演奏の違いを聞き分ける鋭敏な耳を持っているわけでも無かったのですが、この3楽章、特に終結部の怒濤のような迫力には心底圧倒されてしまいました。曲が終わってアナウンスを聞くとリヒテル。当時の同じパターンですが休みの日には石丸に行ってLPを買ってきた次第でした。わたくし、オーディオも好きなので大抵のものは録音の良いものを選び、聴き苦しいものはあえて選ばないのですが、例外もあって音を度外視しても聴きたいものもあるわけで、このリヒテルによる「熱情」ソナタもそんな中の一枚というわけです。
第1楽章から迫力満点、粒立ちのいい高音とドスの効いた低音がひときわ印象的でぐいぐいと聴き手をリヒテルの世界に引きこんでいきます。ただただ無類の力を感じさせるベートーヴェン。リヒテルの場合時として強引さ、乱暴さを感じさせることが無きにしもあらずなのですが、このベートーヴェンではそんなことは感じさせないばかりか、それが無比の推進力を生んでいるようで奔放で豪快。それが一番はっきりと現れているのが第3楽章の終結部。この怒濤のような高揚感に溢れた音楽にはただただひれ伏す他はない雄壮無比の音楽になっていて何度聴いても素晴らしいの一言。いろんなピアニストの「熱情」を聴いてきましたが、いまだにリヒテルを、特に第3楽章の鬼気迫るような迫力をもって弾かれた演奏は聴いていないと敢えて断言してしまう次第です。

録音は1962年。アメリカでのライブ。ライブということを差し引いてもSN比は良くないし歪み感も耳につきます。一応ステレオなのですがモノに近くて音像は中央にあまり大きくなく定位。ピアノといことでステレオ感がなくても大きなネガにならないところが不幸中の幸い??ということで余りいい音ではないのですが、音を忘れさせてしまう希有な演奏だと思います。 83点
録音はモノラルでした。訂正いたします(__)
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テンペスト

こんばんは
残念ながらリヒテルの「熱情」は、聞いたことがありません。
ジャケット写真もみたのですが、62年の演奏初めてしりました。
PHILIPSの92年の存在しか知らなかったです。

私はベタですが、同時期の「テンペスト」(61年EMI)が好きです。

NO TITLE

みー太さま、こんばんは。

テンペスト(EMI)も衝撃を受けた一枚でしたが
熱情はその上をいくものでした。
これはお薦めしたいです
ただ、繰り返して楽しむ演奏ではないかもしれません

コメントいただきまして、ありがとうございます。
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