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モーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466

curzon.jpgモーツァルトのピアノ協奏曲を最初に聴いたのはこの曲だったか?もしかすると戴冠式だったかもしれませんが、レコードを買ったのはこの曲が最初。ハスキル/マルケヴィッチ盤でした。以前の同じピアノ協奏曲第24番の記事と重複しますがモーツァルトの別な面を聴かせてくれてモーツァルトへの開眼ともなった曲で、私としては数多くのCDを買ってきました。その中からこのところご無沙汰だった世評高いカーゾンのピアノのCDを聴いてみました。
最初の音から感じたのはオーケストラの立派な響き。各パートが明快であり厚みもあって伴奏にはもったいないくらいの充実したオーケストラに圧倒される思い。ブリッテンって作曲家として有名ですが指揮者としての力量も相当なもの、というか作曲家であることがプラスに働いた例。作曲家の目というか細部まで神経が行き届いていて、それが理屈っぽくなく音楽的であるところが素晴らしい。それに対してのカーゾンのピアノは穏やかでこの曲にはもっと鋭い踏み込みがあってもいいのに、そう思わせるくらい。しかし、底光りのするような艶やかで温かみのある柔らかいタッチから紡ぎ出される音は気品があって美しい。美しいけど芯はしっかりした音。この曲では劇性や悲劇的な側面からアプローチしたダイナミックな演奏が沢山あるけれど、それとは反対に属するもの。いたずらにパトスの世界に酔うことなく、いい意味で客観的。しかし凡庸というのではなくてしっとりとした美音を駆使しての細かなニュアンスの変化も聴かれて美しいモーツァルト。全体的には則を超えない、聴くほどに良さがわかるような大人のモーツァルトという風に聞こえました。同じ英国人の組み合わせですがブリッテンが大英帝国を思わせ、カーゾンは英国紳士を思わせる、そんな風なモーツァルトでした。

録音は1970年。少し古さを感じさせますがエコーが豊かでバックのオケは後方に展開、広がりも奥行きも十分。明快ながらも固さがなくて聴き易い音。欲をいえばピアノの音がもう少し前に出てレベルも上げて欲しいと思いましたが。。。 余談ですが同じ演奏のものがTEACからSACDとして発売されましたが、マスター以上の音になる訳でもないし、うちのオーディオでは必要ないかなと思っています。旧録音のSACDで欲しいと思わせる音を聴いたことなのです。  92点

サー・クリフォード・カーゾン(p)
ベンジャミン・ブリテン指揮
イギリス室内管弦楽団
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NO TITLE

2年ほど前に、私がこの曲をグルダ氏で日記に取り上げ時に、天ぬきさまからハスキル女史の演奏をご紹介頂きました。お陰で今は、この曲を聴くとき真っ先に聴き直すのが、そのCDです。
残念ながらカーゾン氏の演奏に触れたことはないのですが、好きな曲なので気になります。

NO TITLE

みー太さま、こんばんは。

歳のせいか体力も記憶力も年々落ちてきてます
そんなコメントしたかどうか記憶が定かではありません(^^ゞ

カーゾンの演奏はハスキルと方向性は同じような気がします
グルダとは明らかに違う方を向いているようです。
でも、ともに素晴らしい演奏であることは確かですね。

コメント、ありがとうございました。
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月に数回ですが更新しようと再開しました

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