スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

モーツァルト クラリネット協奏曲イ長調K622

モーツァルトは管楽器の為に沢山の協奏曲を残してくれて、どれもがその楽器を生かした名曲ばかりですが、それらの中から一曲といっったらクラリネット協奏曲を選ぶというのは当然のことでしょうか。この曲の持つ澄んだ響きの中に現れる天国的な平穏さ、屈託のない明るさ、寂しさ、いいようもない美しさ。この曲にすべてが内包されているモーツァルトの作品のなかでも屈指の名曲、なんてことを改めて私なんぞが書く必用もないのですが。。。

今回選んだのはアルフレッド・プリンツのクラリネット、バックはミュンヒンガー指揮のウィーン・フィルハーモニーです。このCDはカップリングされている「フルートとハープの為の協奏曲」はU氏ご推薦なので有名ですが、こちらのクラリネット協奏曲はどちらかというと注目度が低いようなのですが。

cldecca.jpg

これはもうウィーン・フィルと一体となった演奏ですね。まあ、プリンツがウィーン・フィルのメンバーなので当たり前なのですが実に美しい演奏です。
ウィーン・フィルのコクのあるまろやかで明るめの響きとミュンヒンガーのややかっちりとした音楽が心地よく、それをバックにプリンツが柔らかくしっとりと歌っています。ウラッハのような陰影に富んだものとは違って若気のような生き生きとしたものが感じられるのもこの演奏の良さかもしれません。深みのようなものには不足するかもしれませんが後述するように録音もいいしもっと聴かれてもいいのではないかと思いました。なおプリンツは後でベーム指揮するウィーン・フィルと再録しています。これですね。

622b.jpg

デッカ盤が録音を含めて明るい若々しい演奏なら、ベーム盤はもっと大人のゆったりとした風格のようなものを感じさせる目配りのきいた演奏のようです。これはベームの指揮するオケの深みのある響きもおおいに関係ありそうだし、そして録音もデッカとは違うDGGの暗めの音とも関係あるかもしれませんね。

1962年。ソフェンザールでの録音。オケの人数は少なめなのか、ややこじまりとした響き。しかし分離と溶け合いがうまい具合で一般に想像するウィーン・フィルという音が聞けます。クラリネットは中央やや奥で、演奏会でいえば指揮者の前で吹いているイメージで自然な定位。奥行き感も自然でいい録音です 92点

スポンサーサイト

モーツァルト ピアノ協奏曲第12番イ長調K414

今日はレオン・フライシャーのモーツァルトです。このCDは某ブログの記事を拝見して欲しくなり、だいぶ前に注文をしたのですが、少しでも安く買いたいという貧乏人根性を出してマルチ・バイ注文。別のCDの入荷が遅れたために相当遅れての配送となってしまいました(^^ゞ

414.jpg

本命の23番をと思ったのですが、某ブログで記事にしているし、こちらは回避して12番にしました。と言ってもこの12番、若干深みには欠けますが23番に劣らずに大好きな曲であることには違いありません。12番の協奏曲はモーツァルトがザルツブルクを離れてウィーンに住み始めて作った協奏曲のようです。この曲のいいところは凄い曲でないところです。簡素でサロン風な美しい曲で、モーツァルトがいうように「やさし過ぎず、難しくもない中庸」そんなところが美点です。寝転がりながら聴いても楽しいし、スピーカーに対峙して聴いても十分にその愉悦感と透明感あふれる曲を楽しめる、そんな佳曲です、私にとっては(^^
良い意味で中庸の大人のモーツァルトです。一音一音を慈しむように弾いて入る感じが伝わってきます。それでいながらモーツァルトの音楽を損なうことなくモーツァルトの音楽を聴く楽しさが自然と伝わってくるような演奏です。2楽章の深い歌、3楽章の快適なテンポながら先走りすることのない安定感。斬新なものを期待する人には向かないかもしれませんが聴いていて安らぎを与えてくれるモーツァルトでした。

録音は2008年、シュトゥットゥガルト。中央に定位するピアノはガンガン弾きまくるものではなくて節度を持った深みにあるもの。バックのオケは程々の広がりと奥行きを持ったもの。ただオケの性格なのか録音のせいかは分かりませんが、今ひとつの分解能と軽やかさが欲しいところでした。 92点

シュトゥットガルト室内管弦楽団
レオン・フライシャー(ピアノ、指揮)

 録音時期:2008年
 録音場所:ドイツ、ルール・ピアノ音楽祭
 録音方式:デジタル(ライヴ)

モーツァルト 弦楽五重奏曲ハ長調K515

モーツァルトの弦楽五重奏曲ハ長調K515です。モーツァルトの弦楽四重奏曲ももちろん好きですが、それ以上に好きなのが弦楽五重奏曲で聴いたのもこちらのほうが早かったです。毎度同じようなことを言ってしまいますがこの曲もFM放送で初めて聴きました。あの頃、つまり昭和40年代はFM、特にNHKはクラッシックファンにとっては一番いい時代だったような気がします。毎日のように、それも朝から晩までクラッシック音楽が放送されれいましたし、特に海外の音楽会の模様も頻繁に放送されてました。今のようにCD、当時はLPでしたが安くなかった時代でしたから本当に有り難かったものでした。で、五重奏曲ですがエアチェックしたのはブダペストとトランプラーによる演奏でK515、K516、そしてK406の3曲を聴いていました。他の曲K593やK614を聴くようになったのはそれから暫くしてCD時代になってからでした。
さて今日はハ長調のK515です。この曲は同じハ長調のジュピター交響曲とよく比較されます。ト短調のK516も同じですが。

515.jpg

交響曲もそうですがこの五重奏曲もハ長調のほうが好きで聴く回数も圧倒的にこちらが多いです。CDはステレオ録音ではスメタナかABQ、そしてザロモンSQなどを聴いていますが、好きというとモノラルながらバリリの演奏を選ぶことになるようです。基本的にはステレオ録音のものを優先して古い録音というのをあまり聴かないのですが、演奏が他には変えられない良さがあるし、モノながら音も良好ということもあって愛聴盤の一枚です。

第1楽章。大空に羽ばたいていくような伸びやかで雄大な音楽で始まるこの第1楽章、、高貴なメヌエット、情感豊なアンダンテ楽章経て天真爛漫というか限りなく広い世界を疾走するかのような終楽章。全く傑作あまたのモーツァルトの作品の中でも指折りの名作といいたい音楽です。
バリリの演奏は言葉では表現しずらいものがあります。やっていることは普通と思うのですがテンポ感が良くてフレージングが柔らかくて上品。気品がにじみ出てくるようなウィーン風のモーツァルトという他ありません。ザロモンで聴かれる今風のもいいけれで、やっぱりバリリの優雅な演奏には抗しがたい魅力があります。尚このCDでは第2楽章、第3楽章がメヌエット、アンダンテの順で演奏されています。好みとしてはネヌエットの勢いの乗って終楽章に突入するのがすきです、どうでもいい事ですが。。。

録音はモノながら綺麗な音。ややハイ上がりながら気品に満ちた佳き時代のモーツァルトが満喫できます。

モーツァルト ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467

ラサールの激辛のベートーヴェンの後は口直しを兼ねてモーツァルトのピアノ協奏曲を(^^
モーツァルトのピアノ協奏曲というと最初の頃は20番台、特に短調の作品を中心に聴いていたのですが、ある時から10番台を聴くことが多くなりました。内容的には20番台のほうなのでしょうがオペラブッファをそのままピアノ協奏曲にしたような、オペラの一場面を協奏曲に書き換えたような、そんな10番台の楽しさはまた格別なものがあります。ところが時計の振り子ではありませんが最近はまた20番台を聴き直し始めています。で、今日は21番K467を聴いてみました。


g467.jpg

この曲を皆さんはどうお聴きになっていますか?私にはちょっと評価が低い曲なのです。
がっちりとした構成感によるシンフォニックな第1楽章、世にも美しいメロディで陶酔的ともいえる第2楽章、愉悦感溢れ活発な第3楽章、名曲には違いないのですがモーツァルトとしては何かが、深さというかコクというか・・・足りないような気がしてしまうのです。
まあ、これからは素人の戯れ言です。そんな思いがあるのでこの曲に限ってはもちろん正統的な演奏もいいのですが、ちょっと遊びの入ったものもいいなと思ってしまうのです。
そこで取り出したのがグルダの演奏、昔コンサートホールに録音した古いものです。古いといっても1963年ですか?
グルダが即興的な装飾をふんだんに取り入れた演奏は好き嫌いの分かれるところですが、この曲に限っては許してしまう楽しさがあります。ベートーヴェンを暗示するようながっちりとした構成感は後退しますが愉悦感に溢れ、鼻歌交じりに楽しみながら弾いているようなグルダの姿が想像できるようで、この曲のもう一つの姿を示してくれているような気がします。この曲がお好きでしたら持っていても損はないと思いますが、どうでしょうか?
録音は1963年。 表示はステレオですがモノっぽい音場です。広がりも奥行きもあまり感じられずレンジも狭いものです。オケの分解能も水準ギリギリ。中央に定位する粒立ちのいいグルダのピアノは比較的明瞭に録れています。 83点

フリードリッヒ・グルダ(ピアノ)
ハンス・スワロフスキー指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団

モーツァルト ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K482

モーツァルトのピアノ協奏曲は大好きなジャンルなのですが今日の22番はちょっと苦手にしております。別に嫌いというのではないのですが他の曲に比べて重苦しく感じてしまうのです。映画の「アマデウス」にも使われたこの曲、ブログ等をながめていると高い評価だし自分の耳が悪いんだなと思っていました。そんな思いを改めさせてくれたのがカサドゥシュ/セルによる演奏でした。

szell22.jpg

この曲の冒頭の厳粛ともいえる交響的な重々し響き、これが大の苦手、そう言うと大袈裟なのですがどうも最初のところで躓いてしまうのです??ところがここで聴けるセルの透明な響きはそんな意識を吹き飛ばすに十分なものでした。透明で爽やか。そういえばブラームスの交響曲1番の第1楽章の冒頭、そこも苦手なのですがセルの演奏で救われたのを思い出しました。この最初の難関を突破してしまうと今までの苦手な意識を忘れてしまったかのように聴くことができました。2楽章の陰リあるアンダンテの美しさ、終楽章のはずむようなアレグロ、中間部でのアンダンディーノカンタービレ、その変化の妙。この演奏でこの曲ににかかっていたベールのようなものがとれた感じがした思いでした。
それにしてもカサドゥシュのピアノはいいです。玲瓏珠を転がす、とにかく音が瑞々しくて綺麗。余計な音がつかない感じ、そしていい意味で軽い。そしてモーツァルトに奉仕するというか余分な感情移入がないのがこの曲が苦手だった私には実に快いものでした。
それにセルの指揮するオーケストラ。最初の音から透明な響きで魅了させてくれます。こちらもピアノ同様にストレートな表現なのでピアノとの相性もピッタリ。モーツァルトの曲の良さを知らせてくれた演奏でこのコンビに感謝です。手持ちのバレンボイム(2種)や内田光子のものも聴いてみたくなりました。

録音は1959年。セバランスホール。レンジは広くはないがホールトーンが豊か。オケはしなややかさや潤いもありセルの録音では聞きやすい部類のものに入ると思われます。左右の広がりは普通だが奥行き感は結構あってなかなかいい感じ。ピアノは中央に定位して音像もあまり大きくなくて協奏曲にふさわしい音場感は好みのものです。
88点、少しオマケで90点??

ロベール・カサドゥシュ(ピアノ)
ジョージ・セル指揮
クリーブランド管弦楽団
プロフィール

pigumoncocco

Author:pigumoncocco
月に数回ですが更新しようと再開しました

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カテゴリ
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。