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ベートーヴェン ピアノソナタ第17番ニ短調作品31ー2「テンペスト」

ベートーヴェンのピアノソナタのなかでも、後期の作品を除くと聴く機会の多い曲です。これは作品31ー2ですが作品31-3も好きな曲です。ただ31-1は殆ど聴いたことがありません。
ベートーヴェンのピアノソナタというと最初に買ったのは中学の頃でしたか、やっぱり「月光」でした。ゼルキンのもので「悲愴」がカップリングされていた25㎝盤でした。
今日取り上げた「テンペスト」を聴いたのは大学生になってからだったと思います。買ったのはバレンボイム(EMI)の中古盤でした。当時はとにかく出来るだけ多くの曲を知ることが第一、聴くだけで精一杯だったので演奏云々なんてことを考えたことは殆どありませんでした。
そんなある日FM放送で聴いたのがリヒテルの演奏。これを聴いた時が演奏者によってこんなに違うものかと知らされた初めての経験だったかと思います。
で、今日はそのリヒテル盤ではなくてグールドの演奏を。

gouldld.jpg

これは20年近く前に買ったLDの10枚組のものからです。これは確か5万円くらいしたはずです。今考えるとよく買ったものだと。これを好きな曲だけをDVDに焼いておいたので視聴てみました。
CDで発売されている演奏は1967年頃の録音ですが、こちらの映像は1960年となっています。
ご覧の通り映像はモノクロです。

go3.jpg

グールドは協奏曲で指揮をしながらピアノを弾いているわけではないのですが空いているほうの手は自分で自分のピアノを指揮しているようです?特に第2楽章はピアノを弾いているより指揮しているほうが多い?恍惚とした表情だ完全に自分の創造するベートーヴェンに没入してしまっている感じで異様とも思えてしまう程でこういうところは映像の面白さです。

実はCDで発売されている方は聴いていないのですが、多分それとは大差ないのではないでしょうか? 緩急自在、速いパッセージでの明晰で歯切れの良い音楽、遅いところでのポツンポツンと切れていながら聴かせてしまう不思議さ。それは歌うというよりは詩情が広がっていくようでグールドの真骨頂。こんな個性豊かな演奏ながらベートーヴェンを聞かせてしまうグールドの才能に改めて凄いもんだと感じ入ってしまいました
繰り返しになりますが、グールドのピアノは勿論ですが、その演奏している姿も見物です。こんな風にピアノを弾く人っているんだろうか?こういうところ映像ソフトでないとわかりません、当たり前ですが。。。
グールドって意外とビジュアル系に向いていたのかもしれません??

少しですが映像はこちらです




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ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調作品131

だいぶ前に注文しておいたラサール四重奏団によるベートーヴェンの後期の四重奏曲集が届きました。入荷は予定より早かったのですがマルチバイを利用していたので他のCDの入荷が遅れていたので今になってしまいました。
さて、何を聴こうか?全部を一気に聴き通すような根性も根気もないので、まずは一曲。選んだのは一番好きな14番です。

131la.jpg

この曲は好きですが分かっている訳ではありません。よくこの曲がようやく分かって聴けるようになった、そんなことを言いますが、どうもこの曲には当てはまらないような気がしています。第1楽章、曖昧模糊とした響き、何だかよく分かりません。以前は分からないのでそこで止めてしまったのですが、この分からないところが面白いと思うようになったのです。とらえ所がないので聴くたびに印象が異なり面白い。なんていったら言葉の遊びのようになってしまいそうですが、最近はそう思うのです。
この14番で好きなのはカペーの古い演奏です。それを聴くと別世界に連れていかれるよう、その稟とした佇まい、いい意味での気品ある軽み。演奏様式が古いという批判もあるようですが自分には現実離れしたような音楽が一層引き立つようでこの曲に相応しいと思えるのです。

で、ラサールの演奏です。わたくし高い評価は聞いていましたが、演奏を聴くのは正真正銘始めてでした。FM等でも聴いたことが無かったのです。
聴いてみました。思った通りの鮮烈なベートーヴェンです。曖昧さを許さないような鋭く踏み込んだベートーヴェン。いつもは鼻歌気分で聴いている第1楽章などはそんな気分で聴くことを許さない厳しさと強さ。ピチカートの一つひとつの音にも強い意志を感じさせ、これは襟を正してきかなくちゃ、そう思わせるベートーヴェンです。まあ、この曲自体がそういうものを感じさせるものと思うのですが、特に5~7楽章などはこうまで徹底されちゃうと私のような軟弱な人間には負担になってしまいます。もっと人間を鍛えなくちゃダメです。もう無理ですが(^^ゞ バリリの優しい演奏が聴きたくなりました。

録音は1977年。ベートーヴェンザール。演奏がそうなら録音もハードボイルド??4台の楽器の定位と溶け合いは標準以上でピチカートの音などは鮮烈。ただフォルテになると鮮烈さをこえてヒステリックな絶叫調になって耳をふさぎたくなる音調。うちのオーディオのせいかもしれませんがボリュームを上げて聴くのは辛い音です。試しに仕事場の小さなスピーカーでボリュームを絞り加減で聴いたらなかなか快適でした。 87点

ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調作品67「運命」

今日はクレンペラー指揮、ウィーンフィルの演奏でベートーヴェンの「運命」です。クレンペラーという指揮者は好きとは言えなかったのですが最近は取り出すことが多い指揮者です。以前はどうもあのテンポについていけなかたのですが、いつのまにか抵抗なく聴けるようになったようです。このCDも買ったのは相当前のはずですが、きちんとスピーカーに対峙して聴いたのは今回が初めてです(^^ゞ

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クレンペラーがウィーンフィルとどの程度演奏していたのかは知りませんが、この演奏ではお互い手探りのようなところがあって、なかなかスリリングなものとなっています。推測ですがクレンペラーの指示い対してオケがついていけなかったり、指示に対して過剰反応したり、そんな風に感じられるところがあるのですが。。。
クレンペラーの演奏を聴くと思うのは石垣です。つまり素のままの巨大な石を積み上げていって、やがてそれが見上げるような石垣になる。そんな感じでしょうか。遅いテンポで丹念に重量感のある音楽を創っていく様がそう感じさせます。フルトヴェングラーの大きくうねるような演奏にはドラマを感じさせますがクレンペラーにはもっと大きなものを感じさせる巨大なものがあります。これを言葉で表すことは難しいです。
巨大な質量感のあるものがじわじわと押し寄せてくる感じ。例えばクライバーの演奏などからは随分遅くまどろっこしい感があるのですが聴いているうちにクレンペラーの大きな音楽に飲み込まれていってしまう、そんな感じです。部分的には他の指揮者のほうが面白いところはあると思いますが、そんなところにこだわって聴く演奏ではないということでしょうか。


録音は1968年ムジークフェラインでのライブ。ライブとしては良く録れた音。広がりは普通ながら奥行き感は十分。特に弦楽とホルンやティンパニとの距離感が自然で。ホールトーンも豊か。歪み感があってSN比が落ちるのは仕方ないところか。ただホールトーン豊かな臨場感はなかなかいい。ややハイ上がりなのと音に厚みが足りないのが惜しい。 90点

ベートーヴェン ピアノソナタ第1番ヘ短調作品2ー1

ベートーヴェン一番シリーズ?今回はピアノソナタです。交響曲の一番、それ目当てで音盤を買ったことはありませんということはエントリーした時に申し上げましたが、このピアノソナタの1番のほうはグールドの演奏が聴きたくて買いました。それまではナットとかバレンボイムの全集物から聴いていた、といってもあまり聴いていませんでしたが、ある日FM放送でグールドの演奏を聴いてこの曲に対する認識が一変してしまい買い求めた次第でした。

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特に面白かったのが第3楽章のメヌエット。グールド特有のノンレガートで奏でられた音楽のなんと雄弁で魅力的なことよ!このグールドの演奏でこの楽章を聴くたびにバッハのパルティータの1番のメヌエットを思い出してしまいます。そして第1楽章、何か見知らぬ世界に恐る恐る足を踏み入れる時の不安感、緊迫感のようなものが感じられる印象深いふしで始まるベートーヴェンらしい簡潔で立体的な音楽にも魅了されました。終楽章もベートーヴェンの後のソナタ、例えば「悲愴」や「月光」の出現を予感させるい十分の激しくも勢いのある力強いもので聴き応えがあり中期の名作にもひけをとらないソナタと思いました。演奏時間が全4楽章で約20分というのもちょうどいい長さです。グールドの演奏はこの曲の面白さを教えてくれた演奏。ポツポツとした音から独特の叙情を醸しだし、ノンレガート奏法から小気味よいダイナミクスと心地よいテンポが引き出し実にこの曲を魅力的に聴かせてくれました。

録音は1974年。格別に凄い音でもないけれども不満もない、そんな音。中央にグールドらしい明瞭でクッキリとした乾いた音が聴けます。  92点

ベートーヴェン 交響曲第1番ハ長調作品21

最近ベートーヴェンの初期の作品をいいなと思うようになりました。以前は中期から後期の作品こそベートーヴェンの音楽と思っていて初期の作品をあまり聴いていなかっったのです。弦楽四重奏曲にしてもラズモフスキー以降、ピアノソナタも「悲愴」以外は一桁番のものを聴くのは希でした。
でも交響曲の1番などを聴いてみると星雲の志、理想に向かっていく若きベートーヴェンの覇気、そんなものが感じられて中期以降のものとはちがった清々しさ、勢いが快く響いてくるのです。
特に今日取り上げたのはその交響曲の1番を。
ところでこの交響曲の1番が目当てでCDを買ったことはありません。例外なしに全集の中の一枚か他の曲のフィルアップされたものでした。多分そういう方が多いのではないかと思っています。ベートーヴェンの九つの交響曲のなかでも他の8曲に比べると落ちるというのは当たっているかもしれませんし、ハイドンの影響から抜けだしていないとは思うのですが、真っ直ぐないい交響曲だと思います。
こういう真っ直ぐな曲は手練手管を感じさせるものよりも、吉田和秀氏の言葉を借りると私心のないセルの演奏がいいのでは?そこでセルのCDを取り出しました。

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セルの演奏は期待に違わぬ見事なものでした。余計なものを取り去った透明な響き。かといって無機的なものではなく十分にしなやか。よくセルを批判する時に使われる冷たさは全く感じない。セルらしくバランスの良い響きによる推進力と力感が快い。ダイナミクスも必要にして十分という感じで、曲の古典的な美しさを十全に示したこの曲のスタンダードな演奏といってもいいのではないでしょうか。

録音は1964年。 奥行きは浅め、レンジも広いとはいえないのですが、予想していたよりも残響が豊かで潤いもあり広がりもまずまずで聴きやすい音。セルのものを沢山聴いてはいないのですがCBSの録音のなかでは良い方かもしれません。 88点

ジョージ・セル指揮
クリーブランド管弦楽団
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Author:pigumoncocco
月に数回ですが更新しようと再開しました

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