明日は晴れかな曇りかな

本来、「好き嫌い」や「良し悪し」は個人に属するものと思っております。「良し悪し」はある程度のレベルまで、それ以上は「好き嫌い」でしょうか?そんな訳で独善的に録音状態を中心に綴っています。ご了承くださいませ

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ベートーヴェン交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」

ベートーヴェンの偶数番号の交響曲で割合と苦手だったのが「田園」。どうもそのたんたんとした音楽の運びがなじめなくて、特に最初の二つの楽章、あまりに穏やか過ぎてその良さが分かりませんでした。最初の転機となったのがFM放送で聴いた時。その終楽章が突然と心に訴えてきた時、あ〜田園ってこんな曲だったんだ、やっぱり名曲だ、そう思った時でした。その時の演奏は故若杉弘さん指揮する読売交響楽団でした、これはハッキリ覚えています。次は今日取り上げたベーム指揮するウィーン・フィルハーモニーの日本公演をFM放送で聴いた時でした。

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これを聴いた時、特に3楽章以下を耳にしたときはこれまで聴いてきた田園とはまるで違った迫力で聞こえてきました。これは幸いエアチェックしていたので(上の写真です)繰り返し何度も聴いているうちに苦手だった最初の二つの楽章の良さも分かってきたこともあって暫くはベートーヴェンの交響曲で一曲といわれたらこの田園というくらいに入れあげていた時期もありました。

今日は当日の公演がCD化されたものを聴いてみました。


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今聴くと昔FM放送から流れてきた、そのままの音がスピーカーから出てきたのにはちょっと驚きました。30年以上前のことなんですが・・・音も含めて当時の印象と余り変わらないののです。人間が全く進歩していないのかもしれません。ゆったりとしたテンポで一音一音をかみしめるように大きな音楽を構築していく第1楽章、途中まではまだ試運転?後半から調子が出てきた感じ、そしてウィーン・フィルの魅力が全開するのが第2楽章から。その弦のしっとりした歌と惚れ惚れするような木管。つまらない演奏だと退屈しかねないこの楽章が無上の音楽となって聞こえてきます。そして第3楽章のホルンとオーボエの魅力的な響き。第4楽章嵐の豊かな迫力を経て感謝の歌。ここでのウィーン・フィルの弦楽パートの美しさを聴いていると思わず手を合わせてたくなるような美しさ、田園の良さ、ここに極まると言いたくなるような演奏と言うと大袈裟か?でも沢山でている同曲でも上位にランクされものと改めて思いました


録音はFM放送を聴いた時の音がそのまま出てくる感じ。むろんSN比やレンジ等はそこそこ広いのですが聴感上は昔のイメージそのまま。FMで放送されたNHKホールでのウィーン・フィルの音というわけです。  87点

カール・ベーム指揮
ウィン・フィルハーモニー管弦楽団

簡易アンテナで地デジに挑戦

先日テレビを導入した話しをしました。目的はDVDを観る、特にオペラを視聴するためというのが主だったのでテレビ番組は観ていません。というかアンテナを建てていないので観られないというのが正しいところです。各部屋への配線はしてあるのですが。。。しかし観ないと言ってもテレビがそこにあれば観たくなるものでとりあえずと言ってはなんですがDIY店に行って約1500円で無名ブランドの室内アンテナを買ってきました。地デジの説明を見ても室内アンテナでは無理なロケーション、送信所から50キロ近く離れているので無理かと思ったのですが1500円ならダメモト、気楽な気持ちで取り付けてみました。まずは全く受信できない。チャンネル設定しても素通りしていくだけ。やっぱり無理か、そう思ったのですがコーヒー飲んでから再チャレンジ。アンテナの位置を微妙に変えたところ鮮明な画像が!!


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ただ三つくらいのチャンネルしか受信できない。そこで位置とアンテナの立て具合を色々とカット&トライ。結局テレビ東京はダメでしたが他の局は受信できることが分かりました。テレビ東京も受信できるのですがそちらに合わせると受信できる局が全部で3局くらいになってしますのでとりあえずはこの位置にマーキングして置くことにしました。
受信に成功して万歳しているように見える室内アンテナです
ただスピーカーの上にものは置きたくないので普段は下に置いてあります


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今回わかったのはテレビ受信に於けるデジタルの優位性です。アナログ受信の場合は全チャンネル映るには映るのですが実用に耐えないレベル。片やデジタルは微電波でもある程度のゲインがあれば鮮明な映像。ゼロと1の世界そのまま映れば鮮明、映らなければ何も映らないという世界でした。
という訳デテレビも観られるようになったのですが観る番組が無い
NHKの音楽番組と将棋、それにスポーツくらいか。。。

ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番へ長調「アメリカ」

今日はウィーン・コンツェルトハウス四重奏団によるドヴォルザークの「アメリカ」です。このCDはいつもコメントをいただくrudolf2006さまから教えていただきました。この演奏は前から欲しいと思っていたもので早速注文しました。
クラッシック音楽を聴き始めてまだ日が浅い頃、高校生の頃だったか、知り合いにコロムビアレコードに勤めていた人がいて、時折テスト盤をもらっていました。その中に白いレーベルに「ドヴォルザークのアメリカ、ウィーンコンツェルトハウス四重奏団」と書かれていたテスト盤をもらったのです。当時はこの曲を知らなかったのですが、聴いていて何となく違う曲のような気がしましたが確かめる術がありませんでした。実はそれはミス記載でこのテスト盤はブダペスト四重奏団によるベートーヴェンの五番と六番だったのです。つまり暫くの間は不審に思いながらもベートーヴェンの四重奏曲をアメリカと思って聴いていた訳です(;´_`;)
(実は「死と乙女」でも同じ事を体験させれました)
そんな訳でこの演奏40数年ぶりにご本人との対面となったのでした。


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聴いてみて最初の音から紛れもないウィーンコンツェルトハウスの音、それも思っていた以上の良い音でスピーカーから流れてきたのには大感激しました。
なんか昔懐かしい音楽。今の四重奏団の寸分の狂いもない演奏を目指すというよりも、気心が通じた仲間と以心伝心、アンサンブルを楽しみながら音楽してるような雰囲気を感じさせてくれて、心なごむようなドヴォルザークを聴かせてくれます。
素晴らしかったのは中間の二つの楽章、特に2楽章はこの団体の資質である、第1ヴァイオリン主導というのがプラスに作用、たっぷりと伸びやかにドヴォルザークの名旋律を歌っていくカンパー、そしてウィーンコンツェルトハウスは本当に美しいです。ドヴォルザークの名旋律がウィーン風な歌いまわしと見事に融合、久しぶりに「アメリカ」という曲を堪能いたしました。全曲を聴いた後も2楽章をアンコールで聴いてしまいました。

録音は1963年。実にいい音です。多分、編集作業を最小限に留めたのでしょう、古い録音とは思えない鮮度の良さです。広がり等の音場感に不足はなく、楽器の分離と溶け合いもとっても良い具合です。カンパーの美音が、ウィーンコンツェルトハウスの音がステレオで聴けます。  92点

ヴェルディ 「トロヴァトーレ」 抜粋

先日立ち読みをしていたら、ペット好きに犬派と猫派があるように、オペラ愛好家にはヴェルディ派とプッチーニ派があるというのを読みました。ヴェルディ派は犬好きで思考的で論理的で社会的、プッチーニは猫好きで感覚的で享楽的で個人主義ということだそうです。私のペットは犬でして確かににプッチーニよりはヴェルディが好みです。とはいっても思考的で論理的で社会的というわけではありません。ヴェルディの大ファンではないからかもしれません??
私が初めて聴いたヴェルディのオペラはセラフィン指揮の「トロバトーレ」です。FM放送でマズチェーナのアリア「炎ははじけて」を聴いて是非全曲聴いてみたいと思い購入したものです。これはLPだったのでカセットに録音してクルマの中などでもよく聴いていました。これが今でも一番取り出すことが多くて、一番沢山聴いてきたヴェルディのオペラです。といっても有名な数曲しか知りません。
今日はシッバース指揮のものを抜粋盤で聴いてみました。抜粋盤というと怒られかもしれませんが、私のようなナマクラ愛好家には丁度よいのです。


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ヴェルディのオペラでは、ヴェルディには限らないですが、強力な歌手が必要、このCDでの四人の歌手は粒ぞろいと言っていいんじゃないでしょうか。特にコレルリのマンリーコとシミオナートのアズチェーナは最高といってもいいかと思います。コレルリの張りのある高音と量感のある深い声、有名な「見よ、恐ろしい炎を」における圧倒的迫力と至難の高い音(ハ音だそうです)を聴くとこれだけども元をとったような気持ちになるほどでした。シミオナートの陰影豊かで滑らかで、凄みも感じさせてくれるマズチェーナのアリアも最高、本当に素晴らしくてリピートボタンを押してアンコールさせてしまいました。他の二人も高水準だと思うしヴェルディの歌の競演に引き込まれていってしまいました。シッバースの指揮はスピード感があって快適なものですが抜粋盤なので流れが止められてしまうのがなんとも辛いところです。しかし歌手がこれだけ揃ったトロヴァトーレ、聞き所はほぼ収録されているので文句はありません。オペラは声が主役であるということを改めて教えられたCDでした。

録音は1964年なので格別にレンジが広いという訳ではありません。が、厚みがあって鳴りも良くてEMIとは思えない程。この頃のEMIには好録音があったのです。全体的にメリハリの効いたというよりもソフト、しかしながら定位、奥行き等はハッキリしていて音場感が豊かで実に聴きやすいものになっています。今日、聴いてみて歌手の良さ、録音の良さから全曲盤が欲しくなった次第です。録音 92点

フランコ・コレッリ(マンリーコ)
 ガブリエラ・トゥッチ(レオノーラ)
 ロバート・メリル(ルナ伯爵)
 ジュリエッタ・シミオナート(アズチェーナ)
 フェルッチョ・マッツォーリ(フェランド)
 ルチアーナ・モネタ(イネス)、他
 ローマ国立歌劇場管弦楽団&合唱団
 トマス・シッパース(指揮)

モーツァルト 弦楽四重奏曲第14番ト長調K387

ハイドンセットの第1曲目。この6曲はハイドンのロシア四重奏曲から多大の影響を受けて書かれたそうですが、そのロシア四重奏曲をまだ聴いて居ません。以前から欲しいと思ってはおるのですが。。。
このK387の四重奏曲を聴いたのは比較的遅くで30代も半ば、CDで初めて聴いた曲でした。それまでは「狩り」、そしてカップリングされていいたニ短調K421しか知らなかったのです。これは最初に聴いた時からいい曲だな〜と思いました。第1楽章の爽やかで伸びやかな第1楽章、ちょっとリズミックで意表をつくような第2楽章、目のつんだような細やかな詩情豊かな第3楽章、そして誰もが指摘することですがジュピターの終楽章を連想させるフィナーレ。全4楽章息をつくひまがないくらいにくりひろげられる音のご馳走。ハイドンセットでは「不協和音」と並んで大好きな曲です。
実は最初にジュリアード四重奏団のCDを聴いたのですが止めました。K465の「不協和音」、そして曲の良さを分からせてくれたK464などはとっても素晴らしかったので期待して聴いたですが楽器の鳴りが悪いというか音色が地味というか私の好みとは合わなかったのです。そこでエステルハージー四重奏団の登場です。


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エステルハージ弦楽四重奏団は1970年代初頭に結成され、ハイドンによる古典弦楽四重奏曲の発祥の地であるエステルハージの宮廷にちなんでこの団体名がつけらたそうです。あまり録音が多くないので一時的のモーツァルトの四重奏曲や五重奏曲を録音するために作られたのでしょうか?

さてこの団体の響きは透き通うるように透明、四つの楽器がほどよく自己主張して織りなす綾のようなものが実に快いです。必用以上の身振りをすることにないのでスケールの大きな演奏ではないのですすがいい意味での軽さがあってとても気持ち良く聴けます、すっきりとして快活な音楽の運びはこの曲想にぴったりだし終楽章における軽やかな疾走感は春の草原をスキップしていくような楽しさに満ちています。

録音は1979〜1980年。四つの楽器が程よく分離した透明な響きと音場感。四重奏曲にふさわしい程々の奥行き感もあって清々しい音場であり音です。ただ私のオーディオの具合が悪かったのか、音がやや右に片寄っていて第1Vnが中央よりから聞こえるのが残念でした。まあ、バランスを調整すればすむことですが今のアンプには付いていない機種もありますから。  93点

エステルハージー四重奏団