ダニエル・ビダル
[No.131] 2009/11/21 (Sat) 10:37

今日は飛び入り。若いときに楽しませてもらったフレンチ・ポップスでダニエル・ビダル!!
「オーシャンゼリゼ」、「カトリーヌ」などのフレンチ・ポップスを聴いたのは20代最初の頃だったかな?他には「パリのシャンソン人形」のフランス・ギャル、そして「アイドルを探せ」のシルヴィー・バルタンとかもいましたね。フランス・ギャルやシルヴィー・バルタンがちょっと陰がある感じだったのに比べるとダネル・ビダルは陽気な感じがあった。まあそれぞれに持ち味が違いながらも当時第二外国語にフランス語を選んだこともあって勉強かたがた?楽しませてもらったのも遠い昔のことになってしましました。
少し前ですが彼女の歌がFMで放送されたのを聴いて無性に聴きたくなって注文してしまいました。ついでにフランス・ギャルやシルヴィー・バルタンのものも(^^ こういう陽気なフレンチ・ポップスって理屈抜きでいいですね〜(^。^) ジャケット写真は大きくして載せました(^^ゞ
1 オー・シャンゼリゼ
2 天使のらくがき
3 カトリーヌ
4 ピノキオ
5 恋のためいき
6 虹とうたおう
7 赤いボンボン
8 愛のシャンソン
9 私はシャンソン
10 ケ・セラ・セラ
11 パリのお嬢さん
12 恋のささやき
13 さよならの涙
14 初恋はどこに
15 恋はどこへ
16 マッキントッシュ郷
17 オー・シャンゼリゼ(日本語)
18 天使のらくがき(日本語)
サン=サーンス ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調作品61
[No.130] 2009/11/20 (Fri) 13:45
サンサーンスはサラサーテの名人芸に惹かれていたようで「序奏とロンドカプリチオーソ」や「ヴァイオリン協奏曲」は彼の為に作曲されたようです。サーンサーンスに関して吉田秀和氏は50歳くらいの時の著のなかで俗っぽいと批判していて評価していなかったようでうです(今はしりません) しかしこれだけ美しい旋律と名人芸的な快感を併せ持つ曲も少ないのではないでしょうか。ついでに言うと、このところは個人的にはこういう俗っぽい曲?特にヴァイオリンのものが大好きで、例えばパガニーニ、ビュータン、そしてコルンゴルトなどのヴァイオリン協奏曲等を聴く頻度は前回取り上げたブラームスやベートーヴェンなどのおれよりはるかに多くなっています。今日はこの華麗で情熱的な協奏曲をチョンキョンファのヴァイオリンで聴いてみました。この演奏には一種の高揚感、緊迫感、そしていちずな熱気のようなものがはらんでいて良くも悪くも緊張を強いる演奏に思えます。例えばフランチェスカッティの演奏に聴けるような良い意味での軽さ、洒脱さのようなものは聴けませんが、違った面からのものとしては、熱のこもった演奏の一つの典型のようなものかもしれません。フランチェスカッティのが鼻歌まじりのようにその美音を駆使しての、肩に力が入らない洒脱さがあるのに対して、こちらは全身全霊でこの曲に没入している感じさせるサンサーンスになっています。
とにかく彼女の実演の姿、前のめりになって獲物を追うような動物のような、そんな姿を連想させるもので、うねるような歌い回しと攻撃的な踏み込んでいくような強さを感じさせるヴァイオリンには身を正してしまうような迫力があります。
録音は1974年。 ヴァイオリンは中央に定位。オケはバスに力があって迫力は十分。しかしレンジは広くないようで、特に低域はある帯域からスパっと切られているような感じで空気感のようなものは稀薄でした。また音場は昔よくあった左右に中央奥といったもので、弦はU字形の展開ですが管楽器との距離感は浅めで、広がりや奥行き感も豊かとはいえないレベルでした。 88点
チョン・キョンファ(ヴァイオリン)
ロンドン交響楽団、指揮:ローレンス・フォスター
ブラームス ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
[No.129] 2009/11/18 (Wed) 10:20
ブラームスといえばヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン協奏曲といえばブラームスを思い浮かべるくらいに、この曲の存在は大きいものがあると思います。ブラームスとしては分かりやすいというか、流れがいいというか。晦渋な音楽が多いブラームスとしては親しみ易いのですが立体的で奥行きも深く、音楽的な価値ではベートーヴェンのそれよりも上位に置く人も多いようです。。取り上げたのはオークレール/オッテルロー指揮のもので1958年録音というちょっと古めのCDです。オークレールは指の故障から若くして引退を余儀なくされたようですが、端正な美しさから残されたものはみな一聴の価値のあるものといえそうです。このブラームスもオークレールらしい極めて繊細で真摯であり流麗さをもった女性らしい気品に満ちた演奏です。ここには同じ女流であるヌヴゥーのようにぐいぐいと引っ張っていくようなテンションの高さもオーラのようなものはありませんが、一音一音を丁寧にニュアンス豊かに弾いていく一途な美しさを感じました。彼女の資質からしてリリシズムに溢れた2楽章が一番の聞きものになっているのは当然ですが、1楽章や終楽章に聴ける弦に弓をぶつけていくような気迫に満ちた弓さばきや多彩な音色の変化も楽しめてます。スケール豊かな大きな演奏ではありませんが、全体的には品格のあるブラームスになっています。
録音は1958年録音というちょっと古めなもでの特にオケには古さを感じます。広がりはありますが奥行きはあまりありません。また全体に丸みを感じさせ分解能も低いので俗にいうダンゴ状態のオケですが、きつい音ではないので聴きやすいものです。ただ中央に定位するヴァイオリンは良く録れていて微妙な音の変化も十分聴きわけられるレベルです ヴァイオリンは90点、オケは80点ということにしておきます。
ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)
ウィレムヴァン・オッテルロー指揮
ウィーン交響楽団
モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調K377
[No.128] 2009/11/17 (Tue) 10:02
以前取り上げたツィンマーマンのヴァイオリンによるモーツァルトのヴァイオリンソナタ、実に好ましい演奏であり録音でした。このコンビによる全集が結構安価だったので購入しました。このセットは5枚組なのですが4枚はヴァイオリン・ソナタ、残りの1枚は共演者であるA・ロンクィッヒによるモーツァルトのピアノ小品集になっています。今日はそのなかからK377ヘ長調のソナタです。これはK379のソナタは異なり3楽章構成ですが2楽章がアンダンテの主題と変奏、3楽章も速い楽章ではなくてテンポ・ディ・メヌエットのゆったりした楽章で終わるちょっと変わった構成になっています。第1楽章のアレグロ、沸き立つようで快活で、いかにもモーツァルトらしい音楽、同じヘ長調のピアノソナタK533のアレグロを思わせるうきうきするようなものです。第2楽章のアンダンテの主題と変奏、これはニ短調で後年のK421の二短調四重奏曲のさきがけとも言える実に憂いを含んだ美しい変奏曲、特に最終変奏曲であるシチリアーノは美しくこの楽章だけをリピートしたくなるくらいです。終楽章はテンポ・ディ・メヌエット。しっとりとした穏やかな音楽が綴られていきますが、終結部に向かってテンポが上がりそこで終わるかと思うと、一転テンポがガクッと落ちて(リタルダンド)ひっそりと静かに終わるという印象深いものになっています。この曲の聞き所は2楽章以下といえそうでK378の陰に隠れて目立たないようですが、しっとりとした佳曲です。
演奏はK379と同様に極めて真摯な音楽でピアノとのバランスも良くてこのコンビのレベルの高さをうかがい知ることができました。歌うべきところは歌い、時には明快なアクセントでメリハリをつけて抑揚のあるものになっています。特に2楽章以下が入念でいながら重くならずに極めて質の高いもので楽しく聴くことが出来ました。
録音は1989ー90年と記載されているだけで細かい表示はありません。音はK379に準ずるもので高水準。特にヴァイオリンの高音の決してきつくならない、はりのある透明な伸びのある音は気持ちのいいものでヴァイオリンらしい音でウットリしてしまいます。 94点
フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)
アレクサンダー・ロンクィッヒ(Pf)
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第4番ハ短調作品18ー4
[No.127] 2009/11/15 (Sun) 09:54
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲で最初に耳にしたのがこの曲、高校1年の時でした。当時親戚にコロムビアレコードに勤めている人がいて、時々テスト盤をもらうことができました。LPなんて高価で買えない時代だったので、とっても嬉しかったものです。この曲もそんなテスト盤で聴いた曲の一つです。ただしこのテスト盤、中央のレーベル部分が真っ白、シューベルトの「死と乙女」と万年筆のようなもので誤って記載されていた為、暫くの間は「死と乙女」と思いこんで聴いていました。悲愴美なところは似ていますが例の変奏曲はないし変だな〜、何となく違うような、そんな疑問を抱いて聴いていました。当時は確かめたくてもクラッシック音楽を聴く人は周りには皆無だったし、まあ若かりし頃の笑い話のようなものです。この曲はベートーヴェン、ハ短調の曲。ベートーヴェン特有の悲愴美に彩られた極めて分かりやすい音楽だったので、当時は通が聴くものだと思っていた弦楽四重奏曲の世界にすんなりと導いてくれた曲でした。
演奏はそのテスト盤と同じくブダペスト四重奏団。当時は、方やブダペスト四重奏団、そしてもう一方にスメタナ四重奏団という図だったと記憶していますが、ラズモフスキーまではブダペスト、それ以降はスメタナを購入していました。
さてこの4番のブダペストの演奏ですが、この曲のスタンダードといっていい演奏ではないでしょうか。テンポは速くもなく遅くもなく丁度いい、4台の楽器のバランスもよくて一台が突出することもなくハーモニーが自然で美しい。またベートーヴェンに必要な強靱さも備えていて文句のない演奏になっています。
録音は1958年と古いのですが鑑賞には不都合のない音です。勿論最新のものに比べると新鮮さというものはありませんが、4台の楽器の音像、定位、ハーモニーが実にうまい具合にバランスされていて、凄く聞きやすくて音楽に浸れる音になっています。 90点
ブダペスト弦楽四重奏団





